2020-10-29 Filed Workshop

cinnamon basil

いよいよHerbシーズンもカウントダウンでしょうか?
このbasilの収穫の頃、私の気持ちはいつも「いよいよ暫しherbたちともお別れ、また来年♡」という気持ちになるのです。
野菜栽培の中で育てるbasil栽培との向き合い方とは全く違うため、このような感覚になるのでしょう。

jhsではbasilはchinnamon basilとlemon basilを主流に育てています。

この2種類を育てる理由は香りのためだけです。
herb teaの香り付にどうしても特にchinnamonの香りがほしくなる時があります。
まさか日本でchinnamonの木を育て樹皮を採取できるとは思いませんので、この代用としてbasilに代行してもらっているのです。

lemon basilはたまたま試しに育てたところ、basilの香りとlemonの香りが思いの外相性が良く、その魅力に引かれたため、それ以来chinnamon basilを育てる際に一緒に播種し、苗を作って横に育てているだけです。
lemonとbashilの香りってとても素敵です。

私の知る限りでは、medicinalとしてbasilは、伝承的にインディアンの咳止めとされています。
精油でも少なくともメジャーには使われていないようです。
でも本当にbasilのtinctureはうがい薬に適しており、咳も抑えられる様に感じています。
勿論、殺菌や抗菌力もあると思います。
イソジンでうがいして必要な菌まで殺してしまうよりはいいですよね。
インディアンがsweet basilを使ったか、他の種類のbasilを使ったかは私の手元の文献には記載されていません。

basilといえば、thai basilがアシアでは広まっているようですし、ヨーロッパではバジリコとしてsweet系basilが広まっています。
basilは多くの種類があり、ブッシュ、ダークオパール、アフリカン、レタスなど。
私もbasil栽培を始めたところ、ほとんどのbasilを育てた経緯があります。
それぞれに味は違うのですが、大きくはsweet系、chinnamon系、citrus系
に別れると、自分の中では整理しています。

jhsではsweet系は主に料理、chinnamon系、citrus系はmedicinalや、teaに使い分けしています。
余裕があればsweet系も栽培する年もありますが、何はさておき、chinnamon系、citrus系は必ず栽培しています。

今年は珍しく良いlime basilの種子が入手できたので、cinnamonと共に、
lemon,lime,sweetのbasilを栽培していました。
しかし、途中鹿に食べられて、limeとsweet,は収穫までに至りませんでした。
鹿はlimeが好きなんですね。

まぁ頂けたものだけに感謝して、昨日、cinnamonとlemonを収穫しました。

野菜作りのbasil栽培とは全く違い、小さいうちに枝を切って矮性を促したり、収量をあげるような人工的操作は一切しません。
好きなようにその子が思いのままに伸び切り、独り立ちして生き抜くまで環境を整えてじっと待つだけです。
勿論、支えの棒に結んだり、とにかく人工的なことは一切せず、ストレスを絶対にかけない様に、株間も1m以上空けて定植します。
私のやることと言えば、根もとのエキストラグラスを退かして上げるぐらいです。
勿論、元肥も入れず耕して種から育てた苗を定植するだけです。
その結果、一本の低木の様に育ち上がります。
収穫が終わってから、土にお礼のため堆肥を与えます。

収穫も独特で、フルーツが熟し、種子化する寸前が私の中での適期としています。
香りが優先、フルーティーな香りを必要としていますので、フルーツとして収穫するのです。
元気な葉があればそれも一緒にいただきます。
長年やっているうちに作り上げてきた私のherb農法の一つです。
jhsのherbの香りはこうして作られています。
播種も、定植も、収穫も、全てそれぞれの適期が最も大事ですね。

そして100のherbが生息していたら、それぞれその子によって全ての適期が違いますし、その年の気候によっても異ってきます。
結構その適期を逃さず栽培していくのは混乱が生じます。
でも毎日向き合っていれば向こうから今だと語りかけてくるので、
私は、「あっそうだった!はい直ぐにやります!!少々お待ちを。」
みたいな感じで、herbの雇用人としてその都度対応しています。

昨日の収穫は3日ほどの猶予をいただき、収穫させてもらった次第です。
basilの香りよりはフルーティな香りの方が勝っていてなかなかの出来です。
本当はこのままの生の香りがいいのですが、できるだけの低温で、しかも5度差でコントロールして、ほぼ一定温度で、時短で完全ドライ加工をします。

エステルの香りは高温に弱く、繊細ですので、難しいところです。
仕上がりがとても楽しみ、皆さんと味わいたいと思います。
上手くいけば、mintとbasilだけでうっとりするteaが仕上がります。
さて、今年のお味は如何でしょうかね。
少々お待ちくださいね。

29日のWSは?
今年不作だったsmeadousweetが少量ですが、収穫、この時期の様です。
本人たちはもう少し寒くなるまで頑張りたいと言っていますが、少々危険ですので、私はこの時期と判断しました。
親心というか、今年は春にあまり元気に過ごせなかったので、これ以上傷つくのを手放しでは見ていれないと言ったところでしょうか?

勿論、Lemongrassもまだもう少し取りたいです。
大分加工できていますが、越冬させる株とのバランスで、考えたいと思っています。

今回頑張りたいのが、sweet marjoram,lemon thyme,など。
トリマーを効率よく使って採取し、あとは剪定バサミで整えたいと思っています。

そして、rosemary各種、選定のつもりで収穫します。

他は、nettle,mint,chives,など秋として頑張って生育した分だけ選定し、収穫させてもらいたいと思っています。

これら全てを行うのは1日ではとても無理です。
今週の土曜日、そして11月の1週目の5日、7日を使って皆様とやり切れればいいなと思っています。

あと

やりきれなかった分は私が一人で、順に仕上げますので、焦らずゆっくり堪能しながらシーズン最後のハーブ栽培をまとめていきましょう。

さぁ明日は、どの子が積極的に語りかけてくるのでしょうか?
楽しみです♡
ご要望に応えていきましょう!

Time:9:00-12:00  
Place:JHS 研究圃場(お間違えのないように)
Expense:¥10,000
Baggage:圃場セット(HP:WS→H.WS→Field WSでの
     持ち物参照)

朝はかなり冷えています。
脱ぎ着しやすい服装が良いかと思われます。
お気をつけていらして下さい。
お待ちいたしております。









2020年10月28日Permalink