節分をすぎ初雪も積もりなかなかの冬を過ごす毎日。
皆様はいかがお過ごしですか?
この時期のJHS圃場では、冬越えをするために引き上げて格納庫内で過ごすherb達の水やりぐらいしか、活動はありません。
水やりといっても冬の水やりは20日に1回程度のもの。
herbによっては月1回でも充分な子と色々あり、またそれぞれが入っているポットや鉢の大きさにもよります。
できれば大きいものに入れてやり、水やりの回数を減らす方がいいです。
これはズボラをするためではなく、根腐れを避けるためです。
でも置き場所の面積との関係上、ある程度は妥協する大きさになります。
今年はそれほど多くの避難や、挿木苗がないため、スッキリとしています。
あと少し頑張って欲しいと、圃場に出向いては彼らを応援している所です♡
さて、圃場の方はそんなわけでまだお休み中。
一方実験室の方では充実した日々を送っています。
シーズンに入ると、ほとんど圃場に時間を取られてしまうため、この時期にできるだけやりたいことを実験したり、学んだりしています。
今、メンバーと苦労して学んでいることの一つに解剖生理学があります。
これは何も生物学者になるためとか、医療に従事するためとかそんな大それたことを目的にしているのではなく、ハーバルライフの中で、健康維持や、未病といったテーマーにおいて、身体の配置、組織、器官、器官系といったネットワークを正しく理解する目的のためです。。。
メンバーはほとんどが文化系の人たち。
理科系の人は少なく、一口で言えば苦手分野とするメンバーが揃っているのですが、いざ始めてみるとこれが面白く「そうだったんだ、そうなんだ」の連発でなかなかやりがいのある時間を過ごしています。
こんな落ち着いて学問するのも冬のJHS Herb Style🌿なのです。
そんな訳で、とりわけ今年は自分の健康ということにも興味が沸騰してきそうな気配?
私たちはまず、自分の不調に対して植物を適切な形に変え(加工)、摂取して、herb本来の恵みを体感しています。
自分一人だけの不調ではほんの2〜3例に過ぎず終わってしまうのですが、メンバーそれぞれ不調が違うので、どんどんエビデンスは溜まっていきます。
最近の実験ではお臍の周りが重く、大して下りもしないけれど静かな痛みが続くといった不調に遭遇。
食あたりの様子もなく、消化不良でもなく、食べ過ぎでもなく。。。
下痢止めを飲んで不調前の快調だった排便状態を便秘傾向に振ってしまっては?それも今ひとつ?
整腸剤は適当に飲んだのだけど全く変化なし?
どうしたものかと色々考えていた中、胃腸消化器の強壮剤としてブレンドし、powder加工したherb capsuleがあった事を思い出しました。
そうして数日続けて飲んでいたら不調が治りました。
そのカプセルには、Meadow sweet Agrimony Mintなどをブレンドして入れてあったものです。
Agrimonyはherb teaで普通に飲むと苦味のあるherbで、あまりherb tea blendにはお目見えしないherbの一つです。
黄色い小さな蕾を螺旋状につけ下から順番に 花が咲いていきます。
でもpowderにしてcapsuleにすれば全く苦味は気にせずに摂取できます。
これがJHS Herb Style🌿
圃場でのAgrimonyは決められたエリアでお行儀よく一列になって毎年姿を見せてくれています。
これは宿根草で種から、株の根本からと両方で増えていきます。
でも苦味があることから、あまり人気がなく、ちょっと可哀想な存在でもあります。
でもこの効能を体感した私としては今年大事に見守ってやろうと思います♡
今年に入ってコスメ作りも盛んに行っています。
ある日は「立ち仕事の多い疲れた脚への思いやり」から、フットマッサージ用のローション作り。
「冷たいお水で荒れがちな手や指先」のための強力なハンドクリーム。
また、ケチることなく「タップリと充分にローションやクリームを使ってお顔のお手入れをする」ために、その基材となるローションやクリームのベース作りにも力を入れています。
お肌が望むものは月を追って変わっていきます。
その時、その状態に合わせた香りや質などピンポイントで合わせられるように、前もって、ローションとクリーム二つのベースをそれぞれ先に作っておくととても便利です。
0からクリームを作るのはかなり面倒なことで、なかなか重い腰を上げて作る気になれないのが実際です。
面倒なことの一つに、クリーム作りではドロドロになった洗い物が増え、それを洗浄の際に配管へと流したくないもの。。。が挙げられます。
そこでどうにでも形を変えられるベースさえ作り上げておけば、重い腰もかなり軽くなりそうです。
春夏秋冬と季節ごとに作っていけば、その季節の間はいつでも自分にあったお気に入りのクリームが簡単に作れます。
もちろん気分を変えて香りだけ変えることも自由自在ですし、化粧品に使うだけではなく、Medicinal Creamのベースとしても使う事ができます。
これがJHS Herb Style🌿です。
さて先ほどから圃場はお休みと言ってはいますが、栽培の方はいよいよスタートします。
それは播種です。
この2月に蒔く種があるのだろうか?と皆様は思い、そして私自身はそれを行いながらも毎年違和感を感じます。
しかし、それはある程度の温度を保った上でのお話。
2月に何もしないで外で播種してもそれは無理です。
時を待って暖かくなってから自然な環境の中で播種をする。
それが本来、植物の想いに寄り添った正しい方法です。
しかしそれは趣味的な園芸の場合です。
温床は確実で充分な収穫量や、早くそして長い収穫期間を求める場合にはとても役に立ちます。
育てる地域でそれぞれ違いがありますが、前倒しで行わなくては充分に収量が得られない、時には軟弱な生育で終わることになるherb品種もあります。
つまり、気候風土に合わない作物を無理に育てる場合にそういった結果が出ることがあります。
2月の播種予定は、お野菜ではピーマン、そしてJHSとしては立派なmedicinal herb扱いの唐辛子、あとcalendulaを予定しています。
播種する場所は上の画像にあるハウス(温床)の中で行います。
この時期の温度設定は地温で25度前後。
夜間は冷え込むので、夜間だけこのハウスの上に暖かい毛布をかけます。
毎年、温床を構築して播種していたのですが、昨年はズボラをして、なんとかなるだろうと温床を設定せずに霜除だけをして播種をしました。
結果は正直なもの。
発芽はまだらに終わり、遅くに発芽して出来上がった苗は、定植しても勢いが遅くに始まり、収穫期もその分遅れて短くして冬を迎えるといった、散々な結果でした。
それで今年は思い直して真面目に、そしてまた来年の温床の構築で面倒がらずに気軽にできるように枠組みを変えてみました。
底はデッキの上にまずコンパネを敷き、その上に同サイズのスタイロフォームを置き、その上に温床マットを敷き、最後に育苗用のトレーを2重(この2枚のトレーは質も大きさにも多少違いがあるものです)にして重ねておいたものです。
トレーを2重にしたのは、播種から育苗期間中、散水し水を与えるため、強度性と手入のしやすさの為です。
また散水した水が下のトレーに溜まればハウス内の温度、湿度的にも効果が期待できます。
物理もよく理解しない私がやることですので、出来上がりはそれなりでしょうが、昨年やらなかったことからすれば、まだ今年は少々マシです。
これで今年は暖が確保できるので、心配なく順次、1ヶ月ほど前倒しで播種していけると思います。
この後、basil、鹿さん達が全て食べてしまったBlue mallow、Hibiscus。。。と続きます。
定植まで健康で強い苗が仕上がるように、毎日の管理が忙しくなりそうです。
新芽や、双葉など、緑や芽吹きが待ち遠しくなるこの2月、今月は新月が2月10日。
JHS Gardenでは圃場への準備が始まります。
これがJHS Herb Style🌿
JHSは一足早いのですが、皆様も時期が来たら楽しまれてくださいね。
ではまた来月に♡