種子との出会い

毎年JHSでは何かしら播種して苗を作り研究圃場に定植します。
年々定植する植物は減っています。
それはこれまでに定植した植物が自生し繁殖しているため、毎年播種したり定植したりする必要が無くなってきていることにあります。
もちろん一年草やこの地域では越冬できない植物などは毎年定植してあげなくてはなりません。
でもそれはもう、前年度に圃場で採取したタネや、ポット上げして冬の間管理した株、親株からの挿し木から得た苗などです。

でも、タネ好きの私は、何かしら新しい品種に興味が湧き、これまでに育てたことない品種や自生できずに絶えてしまった品種のリベンジとして、毎年タネをまき発芽させ、苗を作って、春を待って定植しています。

タネはご縁。
欲しいからと望んですぐに手に入るものでもなく、特に興味がなくても舞い込んで私の手元に来たりするものです。
JHSの圃場は既にオーガニック土壌として管理していますので、もちろん消毒されたタネや、出何処のはっきりしないタネ、そして学名が明記されていないタネはいくらご縁があっても播種するわけにはいきません。

今年は特に多くのタネが私の手元に集まっています。
それらは私が望んで手に入れたタネがほとんどです。
ワイルドフラワーのタネを中心に花のタネを多く集めました。

以前より、ハーブにお供させる花が市販の切花ではどうしてもトーンが合わないことに悩み、JHSの圃場で花の栽培をすることを決断しました。
それと同時に視覚から癒される植物にフォーカス。
香りは人の心を癒すことはもちろんですが、視覚からのヒーリングにもそろそろ目を向けようと思いついたのがきっかけ。

JHSの得意とするドライ加工でもフレッシュでも、どちらの形でも楽しめます。
また、オーガニックで管理しますので、エディブルフラワーとしてスイーツやサラダ、ティーなどのお料理にも、そしてブーケやリースなどクラフトにも活かしたいですね。
どんな形で癒しを皆様にお届けできるか、今からとても楽しみです。
このハーブの世界に立ち入る前、30数年前の花の栽培に始まり、アメリカのカントリーアートに魅力を感じ、フラワーアートのお仕事もしていたため、なんだかリベンジ的な感覚です。

きっかけはともあれ、世界には本当に目を疑うような植物が存在しています。
そこには自然にデザインされているとは思えない精密性と色合いがあります。
何処まで、この神奈川の地?相模原の地に自生してくれるのかはハーブと同じで私にはわかりません。
でもやってみる価値はあると思い、いつもの情熱を持って今年から育ててみたいと思います。

2月5日に温床を立ち上げ、これでタネを蒔く準備はできました。
順次播種し、まずは発芽を待ちたいと思います。
もちろん、リベンジするハーブも、いつもの一年草のバジルやハイビスカス、ペッパー類のタネも順次適期に播種していく予定です。
そして冬越えのために圃場から無理やり引き抜かれポットに収められたレモングラスやVaitexの挿し木も今年は元気に研究室の庭で春を待っています。

無事多くの播種から発芽を経て、研究室圃場で開花することを妄想しています。
これを皆様とご一緒に感動の一コマが得られれば幸いです。

2020年2月5日Permalink

ORGANICを積み重ねる土壌作り

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今年は暖冬。1月29日17度。暖かすぎるぐらいの今シーズンLemongrassでさえ土坑栽培のまま冬越えしそうです。

農業を営む友人のハウスでの会話。彼の口からさりげなくついて出た言葉。

「ORGANICを重ねていく土作り」心に響きました。

多くの人々が言う雑草という植物。幼稚園でさえまずはみんな一人一人のお名前を覚えます。一つの植物を雑草と呼ぶのはありなのでしょうか?通称雑草と呼ばれる植物にも一つ一つ学名がついています。

マメ科の植物が自生するのを見守り、朽ち果てさせて、それを循環させる。クローバーやヘアリーベッチなど。よく見るとかわいい花ばかり。

土を耕さず、雑草と称される有能な植物たちを土に乗せ続け、土の中の微生物にとって豊かな栄養を送り続ける。そんなORGANIC農法、私にとってはハーブ農法として確立させたい気持ちに拍車がかかっています。

10年もの年月をかけてもまだ確立しきれていないハーブ農法。試行錯誤の末これまでに分かったことは、野菜づくりの農法は参考にはなるが、ハーブ農法にはほとんど適応できない事を知っただけです。土作りも作付けも管理も全く野菜づくりとは異なります。

今年はハーブと相性のいいワイルドフラワーの栽培に着手。どこまでできるかわからないけれど、またひたすら頭に描く草原を追いかけることになりそうです。

未だに「やってみなければわからない」で突き進むしかありません。

既に昨年末播種し終えているレッドクローバーとクリムソンレッド、圃場外にはホワイトクローバー。土が喜んでくれるかな?ハーブは心地よくその中に溶け込み豊かに生きてくれるかな?と思いが走ります。できる限り耕さない、雑草と称される多くの植物を交通整理しながら選抜をかけていく。選び抜かれた選抜植物とハーブ。どこまでお互いに高め合って共存できるのか?そんなことに明け暮れて一年が終わりそうです。

この暖かさで播種の時期も早まりそう。そろそろ温床のセッティングをと考えています。来月には立ち上げ播種の開始。2月中に播種を終えどのタイミングで温床のスイッチを入れるかが勝負です。とりあえずセッティングされたトンネルの中で残りの冬を体験させて、それからリアクションを起こします。うまくついてきてくれるかは?「やってみなければわからない」です。

ハーブの種子は、播種から発芽までの期間がおそろしく長いスパンで動きます。これも野菜とは大きく異なる点。私と種子の我慢比べが今年も始まります。

どうか気持ちよく豊かにこの世に生まれてきてくれる事を願いつつ。

 

 

 

 

 

 

2020年1月30日Permalink

Blue cornflower

今JHS圃場ではBlue cornflower が満開の時期を迎えています!

まるで圃場が海のように波を思わせる状況です。

皆様にこの時期に圃場へいらして頂きたいと思いながらもなかなかタイミングが合わず。。 01232AAE-1566-421C-8BC6-A61AA013DA2D 66D73AC6-09E1-4975-828D-3F5DD92A8D37

Blue cornflowerは喉や消化器そしてスキンケアにも潤いを与える保湿系ハーブです。

もちろん昔から目にも良いと伝承されています。

シアン色が視覚的にも良く、また目の粘膜質にも潤いを与えることから伝承されたものと思われます。

実験結果として。

この花だけを集めてとった蒸留水を点眼すると。

収斂性を感じ、視界がはっきりとします。

そして何よりも、こんなにまばたきが滑らかでスムーズなものなのだと思わせられます。

同じくこの蒸留水でスキンケアを行うと、緩やかな保湿感を感じ、ミックススキンまたはノーマルスキン、オイリースキンの方の乾燥時には非常に適したローションになります。

この花だけをアルコールにつけてチンキ剤を作っておけば?

喉の乾燥や、イガイガ、空咳で疲れた喉を癒すためのうがいに適します。

ハーブティでは多少でんぷん質を感じるとろみを持ち、特に強い風味が無いため他とのブレンドを邪魔しません。

何かまったり、ゆったりしたい時のハーブティー演出に一役買ってくれます。

またブレンド茶葉を見た目にも美しくしてくれるのが、このロイヤルブルーの色を放つBlue cornflowerなのです。

湯を注ぐとアントシアニン系のブルーからピンクの色を一瞬のぞかせてくれます。

食用では、ライスサラダ、サンドイッチ、サラダ、スウィーツなどに、花びらだけをエディブルフラワーとして楽しめます。

切り花としては、多くの蕾をつけ、水揚げと切り戻しを丁寧にしていけば、この蒸し暑くなるお天気の悪い梅雨を涼しげに目を楽しませてくれます。

ただし切り花でよく見る矢車草と薬用種のハーブとして使われるBlue cornflowerとは品種が違うようです。

あくまでもこのお話は薬用種のBlue cornflowerでオーガニック栽培したものを実験した結果です。

私には花屋さんの店頭で売られていたり園芸店で売られている矢車草に関しては全くわかりません。

お許しください。

JHSのBlue cornflowerはハーブを始めた当初、上記の伝承に興味が湧きそれを実験したくて、Englandよりオーガニック認証を複数とった種子を手に入れ栽培を始めました。

今では完全なJHS圃場の自生種となっています。

毎年同じものを目にし、同じ手入れと後片付けのミッションを与えられ、同じ活用をし、全てが繰り返されるのですが、それでも飽きることのないこのハーブはやはりこの奥深い目に鮮やかなロイヤルブルーに秘められた魅力なのかもしれませんね。

6月3日はビオ市です。

本当に少しですが限定数名様分だけホールの花束で持っていきます。

切り花でお持ちできるのは、今回のみです。

蒸留することはできなくても、他は全てお楽しみ頂けると思います。

皆様も実験してみてください!

もちろん蒸留水も持って行きます。

早いもので今シーズンのBlue cornflowerも終了です。

また来年まで

2019年6月3日Permalink