2020-10-22 Filed Workshop

いよいよ今年も植え付け準備始めました。

写真にあるのはイギリス薬局方掲載の薬用植物Galicです。
日本ではお馴染みのニンニク。
お野菜扱いですが、ヨーロッパでは古くから強壮系の薬用植物として多くの健康を守ってきた強い味方です。

この時期だと農家の方に言わせると少し遅めの植え付けの様ですが、研究圃場のあるこの地ではこれまでの研究の結果、本来ならば11月末-12月頭が一番いい様です。
数年前には年明け2月の植え付けでも問題なく、一般の収穫時期に、LとMサイズの境目を中心とした大きさを収穫した結果も得ています。

今年は少し寒目の様な気がして、冬の到来も間近?と思い、JHSとしてはかなり早めの植え付けで進めています。

JHSの圃場では2月にはかなり乾燥した北風が吹き、雪の下に潜ることのできないこの地のニンニクにとっては、風除けの欲しいぐらいの環境となります。
そのせいで、伸びて出てきている葉が黄色くなり、勿論、葉が悪くなると地下に潜るニンニクがなかなか順調には太ることができず、不作となります。

冬真っ盛りの一番寒い2月はできるだけ葉は抵抗を避けれるぐらいの小さめの成長でやり過ごさせ、春に一気に伸びさせてあげることにしています。
そうすることで、成長し始める時期には緑色の綺麗な葉を保ちつつ地中では順調に球根を太らせることが狙いです。

ただ遅く植え付けようと、早く植え付けようと、収穫1ヶ月前ごろまでは、ひたすらできるだけ多くの回数土よせをすることに専念しています。
JHSの作り方は畝だて、マルチ、追肥なしなのです。
ただ元肥はたっぷり入れ、堆肥を通路にたくさん施肥しておくだけです。
あとは土よせのみです。

毎年、向いていないとは分かっていても、なぜか、ホワイト6片を栽培し続けています。
加工上の都合もあり、1ぺんが小さく、薄い片を含む球根はどうも加工効率が悪くて、ホワイト6片になってしまっています。
また、連作障害とよく言われますが、毎年同じエリアで栽培し続けていますが、何も問題は今のところ起こっていません。

というよりも、気にせずその年に空いている所となると、毎回同じ様な位置になってしまっているのです。
5年以上全く同じエリアで栽培したこともあり、ニンニク栽培の定位置の様に当たり前みたいな状態が続いたこともあります。
しかし、その時も一般に言う連作障害の症状はありませんでした。

勿論消毒も何もしていない食べれるニンニクを種にし、新しく購入する種と前年に種様に選抜して置いた種の2通りでいつも栽培しています。
本当はもっとたくさん作れば良いのですが、ニンニクの生産農家ではありませんので、毎年2kぐらいしか作付しません。

100%自取りのタネが用意できればいいのですが、まずは種用にそしてセラピー用(主にハーブシーズニング)に、あとは私の健康維持と嗜好のために食用として消費しています。

でも正直、最後は足らなくなって種用も食べ出してしまうので、結局100%自取りの種で賄えなくなるのです。
今年も同じ状況でした。
それで不足分は新しく購入してくる始末に。

オーガニックで栽培すると、辛み、エグ味、そしてラーメン屋さんに置いてある様なあの強烈なニンニク臭、そして食後の呼気に及ぶ悪臭もなく、旨味と甘みと食欲をそそる香りだけで、一片-2片で使うはずの量が半個、1個単位となり、結局消費が増えてしまうのが現状です。

農家さんは植え付けがJHSに比べるとかなり早いので、種苗屋さんでのタネの買い付けもかなり早い時期からです。
ですから、私が足らない分のタネを買いに行く頃にはほとんど売り切れ状態。
今年もそうでしたが、何とか手に入れました。

大きいタネがやはり力を持っているので安心の様ですが、中ぐらいのタネからでも大きく育てることはできます。
極端に小さい種でも、気候が平年並であればMサイズぐらいには育てられます。
一所懸命、こまめに肥沃な圃場の土がけをし続けることです。

これはあくまでも私のやり方です。
全てに私なりの理由があってのことなのですが、ご参考までに。

畝幅40cm、株間は20cm、一畝に一作、畝間は3mです。

土地を無駄遣いしているわけではありません。
私は反収を上げる必要はないのであくまでもJHSのやり方として誤解の無い様に♡

そんな訳で、ただ今芽と根出し中です。
来週中には定植してしまいます。

来年もいいGalicが収穫できます様に!

さて22日のWSは?

皆様とご一緒に収穫作業ができるのはおそらく最後になるかと思います。
もしかしたら29日、31日も行う可能性はあります。
お天気次第と、私の作業の進行状況によります。

すでに今シーズンのラウンドのかり払いは本日で終了いたしました。
また来春まで行うことはないと思います。
すでに冬を迎える準備に入っています。

明日からは、収穫と同時に冬の準備を、「鍬と鎌と剪定バサミ」で順に整えていく作業を11月末まで行い、本年度のシーズンに幕を下ろしたいと思います。

長い様で、短かったシーズン。
不作の様で、豊作だった2020年。
長く続いた梅雨も、一瞬だった満開の時期も、暑かった夏も、その時を過ぎれば、全てがそうでもなかった様に感じているのは私だけでしょうか?

シーズンが終る最後の日まで、ハーブ達を見届けてあげようと思っています。

Time:9:00-12:00  
Place:JHS 研究圃場(お間違えのないように)
Expense:¥10,000
Baggage:圃場セット(HP:WS→H.WS→Field WSでの
     持ち物参照)

朝はかなり冷えています。
脱ぎ着しやすい服装が良いかと思われます。
お気をつけていらして下さい。
お待ちいたしております。


2020年10月21日Permalink