2020-09-17 Filed Workshop

15歳のGrosso

毎日ハーブと向き合っていると、植物と人間は同じ生物だとつくづく感じます。
長い一生を同じ位置に根を下ろし生き抜くハーブ。
切り花や野菜と違った生き方です。
3ヶ月、一年で終わる生き方ではありません。
ハーブはむしろ木に近い生き方なのかもしないですね。
だからこそ、より身近に感じるのかもしれません。

そんな中美しい姿とは何だろうかとも自問自答します。
手を加え、守り、そして人間の意思で育て上げる方法、つまり栽培と、手を加えず、自生を尊重し、見守り、恵を共有し、管理するだけに止める方法。
人とが人と関わるように、人と植物も関わり方によって感じることが全く違ってくるようです。

美しさの所在について、最近私は自立から生まれる美に心を動かされています。
必然性から生まれる姿形には心を動かされそれが私とっての美学なのです。

JHSの圃場には私の美学が存在します。
いつもその美が私の心を慰め、心を動かし、勇気を与えてくれています。

ハーブは無条件に生きてこそ美を見せる植物です。
今年は暑かったから収穫が少なかったとか、枯れてしまった事はどうでもいいことです。
無条件に今目の前にある生きた姿、死んだ姿、それが最も大事なことで、その姿が美そのものです。

今 JHSの圃場で最も長老は、15歳のGrossoです。
今の圃場に来る前からの付き合いで、共に引越ししてきました。
もう今年でお別れかと見守ってきたのですが、どうやらまた1年頑張ると言っているかのようです。
もういいよ、無理しないで!と言ってやるのですが、もちろん聞く耳は持っていません。
きっといくのでしょう来年も。
ただ頑張ってねとしか、声がかけられません。
その淡々と生きようとする姿は本当に美しく感じます。

さて17日のWSは?
やっとハーブと向き合い、対話ができるような季節になってきました。
地面に近く屈み込んで、腰を下ろしてエキストラグラスを除去することもできず、太陽と、温風と、蒸気、湿気に見舞われた今年の夏。
いよいよハーブとの距離を縮め、手作業を開始する時期が到来しました。

ゆっくりと観察をし手をかし恵を共有することを楽しみましょう!
Mint,Oregano,Marjoram,Lemongrass,Rosemary,いい感じでいます。
挿し木、移植、株分け、時期です。
観察の上、来年の圃場作りのために注意深く実行していきたいと思います。

2本ほど畝作りも行います。
それを通して堆肥の入れ方、元肥の加減、畝の作り方を覚えてください。
多くのことに応用できます。

Time:9:00-12:00  
Place:JHS 研究圃場
Expense:¥10,000
Baggage:圃場セット(HP:WS→H.WS→Field WSでの
     持ち物参照)

明日は曇りです!そろそろ紫外線にも気をつけましょう。
水分補給のための飲み物を十分にお持ちください。
お着替えも必ずお持ちください。
では楽しみにお待ちいたしております。




2020年9月17日Permalink