石鹸の香りと楽しみ

液体石鹸HPIMG_0802

手作り石鹸はハーバリストやアロマセラピストの方ならば一度は挑戦された事があると思います。

市販の石鹸素地を使って作るアレンジ石鹸と石鹸素地から作り上げる本来の手作り石鹸の2つに別れると思います。

本来石鹸をわざわざ手作りする事の目的や価値は、高品質、安全性、無添加、植物性、好みの芳香選択、効能性にあると考えます。

市販の石鹸素地を使用してのアレンジ石鹸は、形や香りにおけるオリジナル感だけを楽しむ事は出来ますが、それだけに終わってしまいす。石鹸自体は出来上がってしまっている訳ですから、本来の手作り石鹸とはほど遠い物でしょう。むしろ質感や使い勝手は市販されている石鹸の方がずっと優れているはずです。

石鹸素地から自分で作る利点は、泡立ちや堅さなど石鹸のタイプを自由にコントロール出来る事、基礎となるココナッツオイルやパームオイルも上質の物を選ぶ事が出来る事、鹸化させるための水酸化ナトリウム、水酸化カリウムも純度や安全性の高い物を選択出来る事、さらに良質のオリーブオイル、アルガンオイルなどオイルも質を限りなく高品質に仕上げる為に自由に選択出来る事等があげられます。

そうして作られた石鹸を一度使うと後戻りできなくなるのも事実です。

欠点は、経済的に作る事も可能ですが、素地から作るとどうしても全ての素材にこだわり、結局高価な物となってしまう点です。経済性を求めて石鹸作りをするのであればあまりお勧めできません。少なくとも手間をかけるだけ大変だと言う事です。

自分で素地を作ってしまえば、理想的な石鹸の8割は仕上がったと言えます。

後は水分として何を使うか?蒸留水、ミネラル水、天然水などこれも質と目的に応じて選べます。また芳香成分は精油やその他の香料に至るまでこれも質と安全性を選択出来ますが、この2つの素材は何を選ぶかでコストを左右します。余談ですが、実際作ってみれば分かりますが、市販の石鹸に慣れている方は手作りの石鹸では芳香性が微香と感じられる事でしょう。市販の石鹸ほどの芳香を天然香料(精油)だけで仕上げようとすると多量に精油を加える事になります。コスト的にも無理がありますが、それよりも精油をそのように多量使用する事は皮膚や人体への影響からしても避けるべきです。まずは天然の芳香に自分が慣れる事です。市販の石鹸の香料の強さを不自然に感じれれる様になれればいいですね。

これ迄の石鹸作りをとおしてアドバイス出来る事は、『慣れて来たら石鹸素地は出来るだけ沢山作っておく事』です。

その素地を小分けに使って時折おり、必要、目的に応じて本当の石鹸作りを楽しんで下さい。

 

 

2015年12月27日Permalink