食して体を癒す

セラピーの中でよく触れる事は食生活習慣について。たいていのクライアントが食生活にも問題がある事に気づきます。しかし実際には世の中の食生活環境が破壊されてきている現在、何を言っても焼け石に水と言った状況です。安全な食材は入手困難、そして周りには溢れるばかりの加工食品、一方で人々は便利で安くて常に安定供給される食物に群がると言った傾向です。これでは健康などほど遠く、日々の食生活で目に見えないまま体を破壊して行っているような感じさえします。体に良い食事を習慣とするには今では意識的、そしてある程度のこだわりを持つ必要があります。昔は社会が危険な食物を提供していなかったので、特に意識もこだわる必要も無かった様ですが?次に健康な食生活には面倒臭がり屋の人は縁がないと言う事です。「意識、こだわり、面倒臭がらない」この事を踏まえた上で、栄養バランスや摂取カロリー、食事時間等を整える事で、食して体を癒す事が可能になります。さてハーブの中には野菜的食材になる物が多く含まれます。また ペッパー類を含めるとむしろ食材になる物の方が多いと思われます。ここではその一つ日本人にもなじみの深い香りを持つチャイブス。これを食して体を癒す方法を提案します。

 

【英名】Chive

【学名】Allium schoenoprasum アリウム スコエノプラスム

【和名】西洋アサツキ 蝦夷ネギ
【生体】5月に入ると一斉にピンクのネギ坊主をつけるチャイブは日本のアサツキに似ています。年々群生して増えて行きますが、2年に一回秋に掘り起こして5〜6本ずつまとめて植え替えて上げると良いです。1本ずつでは育ちません。群生するのを好みます。
チャイブは『本来チャイブスと言うのが正しい』と言う意味が理解出来ます。
ネギと同じで本来美味しいチャイブスを得るには花は咲かせず、花芽を小さいうちに取り除いて収穫するのが最も上質なチャイブスを得られる方法です。本来これはハーブと言うよりも野菜的な植物です。
【香り】ガーリックと同じで精油としては使いません。ネギの香りがしますが、フレッシュチャイブスの香りはネギに少々ニンニクの香りを加えた様な香りです。しかしオイルにつけるとガーリックの香りの方が引き立ちます。

【活用】花はエディブルフラワーとして食べられます。葉の部分は薬味として使えますが、オイルにつけてチャイブスオイルを作ると、仕様範囲が広がります。中華風に言うと香油です.しかしこの場合中華の香油の様に熱を加えて加工はしません。チャイブスオイルはフランスパンに塗ってトーストして食べると、まるでガーリックトーストの様でなかなか美味しいです。バターとの相性も、お醤油との相性もいいです。薬用的には消化促進と緩下作用がありますが、多くのチャイブスを茹で、からしみそで頂くと体が温まり冬の風邪予防にもいい感じです。昔から伝えられているネギの効用と同じです。沢山取れた時は冷凍で保存出来ます。乾燥してドライベジタブルにするのもいいです。ドライチャイブスをハーブソルトに加えると緩やかなニンニクを加えた様な香りになります。

2014年10月12日Permalink