2022 JHS Herb Times Vol.5

2022

時は流れ、5月も、また来年までさようなら。。。。。
だからその時その時を大切にしたいと思います。

時は一瞬。
多くの人はherbから「緩やかな時」を感じる事でしょう。
でも私にとってはまるで第一線で活躍するスーパードクターのような感じ。
寝るのも惜しみ、一つの命を救えば、はい!次。。。。。。みたいに。

今年もChamomileの時は終わりました。
たくさんのアップルグリーンの香りを放ち、土に落ちていきました。

10年ほど前はGerman Chamomileはどこの圃場やガーデンでも背丈がかなりあり、ワイルドフラワー的なイメージがありました。
でも最近は、背丈がだんだん低くなっているよに感じています。
JHSの圃場だけかと思っていましたが、他の圃場を見せて頂いても、やはり同じように低く感じます。
何か環境に影響を受けているのでしょうか?

しかし繁殖力には変わりありません。

繁殖力旺盛で花畑のようになり、目には素晴らしい光景を見せてくれるのですが、あまり多くても、これまた問題が起きます。
それは植物界での弱肉強食が始まるからです。

何年か前に、やはり例年の如くG. Camomileが繁殖し、Lavenderを取り囲む配置となりました。
Lavenderは低木種に当たります。
そのLavenderがG.Chamomileに囲まれてボロボロになってしまったのです。
一言で言えば飲み込まれる感じでした。

G.Chamomileは草本です。
イメージ的にLavenderが草本のG.Chamomileに侵されるとは?
私の不覚であり、多勢に無勢を見逃してLavenderを守ってやれませんでした。

ChamomileとLavendeは入れ替わりで開花期を迎えるような関係にあります。
ですからLavenderは、まだ穂が上がっていない背の低い内に、草丈がマックスに達する開花期のG.Chamomileに遭遇することになります。

今年もG.Chamomileはたくさん咲いてくれてました。
背が低く、少し以前とは変わってきたな?と感じる中、G.ChamomileとLavenderの中で繰り広げられた、過去のストリーを思い浮かべ、
「もしかしたらあの時このぐらいの高さにしか成長しないG.Chamomileだったならば、いくら多勢でも、Lavenderは生き延びたかもしれない」と。。。

2022

春の収穫はひと段落。
しかし一つ足りないものがあります。
それはBlue cornflowerです。

2017-06

今年も例年通り、このBlue cornflowerの開花を待ち望んでいました。
しかしいつになっても開花することなく。。。。。
発芽して茎と葉は確かに伸びてきているところまでは確認していたのですが、まだかまだかと圃場を歩き回ってよく観察すると、ここから花芽が伸びて。。という位置で綺麗にカットされているのです。
あっ!やられていると気づいたのはChamomileの開花に勢いのつく頃でした。

今年のBlue cornは鹿たちの餌になってしまったようです。
鹿はこれまでBlue cornには興味を持たずにきたのですが、何故かついに、私たちと同様Blue cornの魅力に取りつかれたようです。

一見、圃場は毎年一年のサイクルを同じように繰り返しているように見えるかもしれませんが、毎年違ったストーリを演じています。

今年、Blue cornflowerは、何とか鹿の餌にならずに済んだ子たちから種子を採取し、来年はBlue cornのエリアを開花時期だけ囲って咲かしてやりたいと思います。

もちろん自然に飛んだBlue cornflowerの種は鹿の餌のために。。。。。。

2022年5月31日Permalink