春雨が繰り返され。。。
溶けていく氷のように心が癒される。
慌ただしく春へ、初夏へと時は流れていくのだけれど、圃場の土や周りの植物たちは慌てずマイペースで春に向かっている様です。
もちろんherbたちも、こちらから「春だよぉ〜目を覚まして!♡」っと声がけしたいほどそれぞれにマイペースで生息しています。
私はこのherbたちが一喜一憂せず、毅然と自分のペースを守って生きている姿に感動します。
何かいい事、珍しいもの、に触れた時、私はアドレナリンを放出し、交感神経優位の動きをするわけですが、herbの体内では、流れは的確に把握しつつも、冷静に動けるホルモンを放出しているのでしょうか?
本当に羨ましい♡
私は学ばなくてはいけません。
桜の花が散る頃、春は色濃くなっていきます。
温度も平均15−20℃をキープするようになり、朝夕の冷え込みが緩やかになっていきます。
過保護な私はいつ温床のスイッチを切ろうかとまだ悩んでいます。
今月でまるまるJHSとしては15年を迎えたわけですが、それよりも前から蒸留実験のためにherbとの関わりはあり、あっという間の20年でした。
本来職業として?プロとして20年もそこに立っていれば、ほぼほぼ一人前になるはずの年月。
少なくとも音楽の世界ではそうだったように記憶しているのですが、未だ私は植物の世界がわからない始末です。
生き物だからでしょうか?
やればやるほどわからなくなってしまいます。
きっとこれは地動説的に受け止めるが故の結果だと思っています。
植物は本当に自由な生物です。
動き回れないのに自由なのです。
それに私はくる年もくる年も振り回されています。
4月に入って圃場で一人、herb達と戯れているわけですが、私は未だに刈り払いも耕耘も手慣れた手順でさっさと作業ができません。
どうするのが一番いいのか悩み続けながら作業する1日。
決断と覚悟をherb達から求められて、最終的にはこれまで共に圃場で過ごしてきたherb達を信じるしかなく、ただそれだけです。
JHSの圃場は大して大きくありません。
わずか500坪ほどの面積です。
でも私が1日で手を入れられる面積はわずかで、今の所8区画に分けられます。
一週間では一周できない計算で、結局、あぁ10日周期で考えるしかないのかな?と思案しています。
今は静かで、土を緩めたり、蔓延しては困るエキストラグラスを種類別にコントロールしたり、芽吹いてきた順に株元のお手入れを手で一つ一つさせてもらうだけで済みます。
でも、まもなく、収穫が加わり、4月末からは大事に育てた苗の定植もいよいよ始まります。
さらに大変なのは圃場周りの環境整備もそろそろスタートさせなくてはいけません。
まさにフル回転といったところでしょうか?
話だけ聞くと大変そうにも思えるのですが、一方では私もherb達と同じでマイペースで進めていきます。
出来るところまで精一杯努力をして、できない分はあえて現実として受け入れるしかないのです。
そしてまた来年、新しいやり方を思案して生み出し、それにトライするだけ。。。
これまでその繰り返しできたわけですが、幸いにも投げ出したり諦めるといった取り返しのつかない状況に追い込まれたことは一度もなく、持続できているのも実際です。
よくめに思えば、herb達が少々のことは許してくれているのだといったところでしょうか?
今年の11月には、私は何を振り返っているのでしょうね。
さて4月前半はナズナとのやりとり、そしてあちらこちらに散らばったChamomileとBlue cornflowerとのミーティングが続きます。
結局は別のエリアで集中的に生きるということで、手始めのエリアでは生息しないと言う結論を出しました。
Wild flower以外でこのエリアの中心人物はMint。
現在JHSの圃場には13種のMintが生息していて、今期は新たに4種のMintが加わる予定です。
同じMintでもスタートの時期がそれぞれです。
まだ眠っている子も、頭をかわいらしく土の中から覗かせ始めた子もいます。
また既に空に向かって10cm以上も背伸びをしている子もいます。
みんなそれぞれ、本当にどの子も自由奔放に春を受け止めているようです。
今のところ昨年ミティーングの結果、あなたはここね、そしてあなたはあそこでと言った指示出しに従ってスタートを切っているようですが、どうせこれも最初のうちだけです。
本当に11月が見ものです。
ある意味私は怖いです。
でもまずは安否確認の結果生存を確認できていますので、今はこれで良しと受け止めるだけです。
手始めのエリアにMintとは別に生息しているのが、ThymeとNettleです。
Nettleは例年通りに早春2月末あたりから動きを見せ、今は立派な大きな株となって成長中です。
thornもなかなかしっかりとしており、かなりの勢いを感じさせてくれます。
もちろん光合成も勢いがあり、多くのchlorellaを溜め込んでくれることを期待させてくれています。
一方でThymeは少々木化させてしまったようで、私の収穫不足と反省仕切りです。
でも小さなロットで更新株を形成してくれているので、なんとかなると一安心。
その他、このエリアでは大御所のVetiverも生息しており、最高潮の金色の輝きを見せてくれています。
でも下の方では既に緑色の今年の葉が顔を見せており、黄金のかやは早めに刈り込んで、小さな葉に光をとえこむお手伝いをしてあげなくてはなりません。
そんな感じでゆるゆるとHerbも私も走り出した4月です。
皆様の土にはどんな様子が観れるのでしょうね?
GW.は静かに圃場で風とHerbと土の香りに浸って過ごしたいと思います。