2020-10-01&03 Filed Workshop

これがハーブのBergamot

大変複雑な花の形をしているBergamot。
でも香りがすごくいいハーブです。
ひとはBergamotと聞くと、あの柑橘系のBergamot、つまり、アールグレーの香料を思い出すことと思います。
そうではなく、Herbの草花としてこのBergamotがあります。
でも香りは柑橘のBergamotに劣らないほどの香りを持っています。
ただ、強い香り持つ株とそうでない株があるようで、また、時間帯や、湿度によっても、香りの強弱があるように思います。

随分と気候も変わり、圃場作業も効率の上がる季節となりました。
皆様はいかがお過ごしですか?

圃場ではやっと晴れ間が続くようになり、連休中の雨から解放されて、Herb達も元気に動き出してきました。

ここのところ収穫のメインは、Lemongrassとなっています。
Lemongrassはなんだか元気に成長し始めると、いつ収穫しても良いような感じになってきますが、私は長くこのLemongrassを栽培してきて、やはり収穫の適期があるように感じています。

日本ではなかなかLemongrassの花(穂)を見ることができません。
花が上がってくる前に冬がきて霜が降りてしまうためでしょう。
Lemongrassにとっては日本の夏が短すぎるのでしょうね?

いつもお話ししているように、一般的にHerbの採集は花が咲き始めた時が収穫時期です。
もちろん目的や、個々のHerbによってはその限りではありませんが。

しかしLemongrassは花を気候上、見ることができませんので、いつとは言い難いのですが、ヒントとしてLemongarassの科はイネ科です。

稲は今頃どこの農家さんでもコンバインを回して収穫の時を迎えています。
一方で同じイネ科のVetiverはまだまだ黄金色にはならず青々と元気に咲き誇っています。

その辺りから言って、私は10月の頭に毎年Lemongrassの採集を始めています。
多少、葉が痛み出す頃、葉先や、株の中に、少し茶褐色の枯れ葉が含まれる頃が、Maxとみています。

9月に収穫すると、青臭く甘味が満たされていません。
スープの出汁にはいいのかもしれませんが?
また、Lemonの香りも青臭さに負けてしまうような弱々しい感じがします。

秋になると多くの虫が活動を盛んにします。
昆虫の多くが嫌うレモンの香り、そんな中でLemongrassの香りは芳潤な香りへと成熟して行くのでしょう。
私はそう感じています。

さて、1日と3日のWSは?
Lemongrassの乾燥した後の加工について実践を通してコツや保存法を学んでいただきたいと思います。

また、画像にあるBergamotは、秋の新葉が芽吹き始めましたので、そのお手入れをしたいと思います。
皆様にBergamotの香りを体験して欲しいのですが、まだ花を持っていないので難しいかもしれません。
でもBergamotに直に触れて、植生を学んでいただきたいと思います。
多くの発見があると思います。

他、Spearmint、あれだけ梅雨の終わりにカットしたのに見事に繁殖と新葉を繰り広げています。

11月には英国薬局方にも掲載されている、強壮剤の代表である、Garlicの植え付けがあります。
その土づくりも始めたいと思います。

Time:9:00-12:00  
Place:JHS 研究圃場
Expense:¥10,000
Baggage:圃場セット(HP:WS→H.WS→Field WSでの
     持ち物参照)

注)
お天気予報のピンポイント予報によると、1日現地は一日曇りになっています。
しかし都内は午前中雨の予報が出ていますので、一応雨対策をされてご参加ください。
仮に現地でも雨が降り、ひどいようであれば、当日早朝に集合場所をご連絡いたします。
ご了承ください。
では皆様とお会いできますことを楽しみに致しております。
お気をつけていらしてくださいね。

2020年9月30日Permalink