HS研究圃場に於いて生育したWhite Yarrowを早朝採集し直後に抽出を行った時の画像です。
蒸留が始まってまもなくブルー色の膜を張り始め、少量ずつですが研究員がサンプルを持ち帰れる量の精油を得ました。
収穫のタイミングも良かったのかも知れませんが、特にGerman Chamomileに多く含まれると言われるインクブルーの正体アズレンが White Yarrowにも含まれていることが目で理解されます。
蒸留は目的の2000ccのハイドロゾルを抽出した時点で終了としました。
この実験は、White Yarrow Aachillea millefolium のハイドロゾルには抗炎症作用があるとされている事を、日焼けによる肌荒れの改善に対して、その有効性を検証するために行ったものです。
White Yarrowのハイドロゾルは人感覚において好感的芳香性はかなり低いと思われます。
実験は精製水に対し、ハイドロゾル50%を基準に+-10%単位で化粧水として使用実験を行いました。
結果はハイドロゾル30%〜50%濃度で抗炎症作用の効果が得られれ、化粧水として価値が認められると言う見解になりました。
又、この実験の中でWhite Yarrowのハイドロゾルは収斂性に優れている事も注目されました。
ハイドロゾルの飲用による使用法もあるのですが、芳香・味覚に於いて魅力ある物では無いため、現在の所実験を行っていません。
精油に関しては静脈瘤に使用していますが、稀釈しないまま精油を原液で使用している訳では無いので、稀釈に使用する植物性オイルの成分やマッサージ効果などを考慮しなくてはいけない為、今の所何とも言えない状況です。
いずれにしても White Yarrowは芳香的には魅力はありませんが、栽培の上では繁殖率も高く、株分けも容易に出来るハーブです。
又、spiritualな面から観察すると、White Yarrowは毎年JHSの研究圃場で、私たちの心に力強さを与えてくれ、一方では夏の暑い日差しの中で涼しささえも与えてくれる、「人に対しての思いやりを持つハーブ」と言ったグリーンイメージを持っています。