12月に入り冬を満喫するシーズンに移行しました。
とは言っても何も変わりません。
私達がコートやセーターを着てストーブや暖炉を炊くのと同じこと。
その中でいつも通りの生活を送るだけです。
herb達も同じように冬を過ごします。
私は活動的な時期のherbも好きですが、大人しくしているherbも大好きです。
お互いに活同的な時期はただ生きるのが必死で、その時は勿論 extragrassも必死で争うように活動します。
その為、何だか落ち着かない賑やかな状況でherbとゆっくり向き合えなかったり、雑なコミュニケーションをしたりしています。
静かになる冬、それはherbと私だけの時間になります。
6月以降会話のなかったherbともお久しぶりと言って様子を伺います。
大して広くはなくても私の体力にも限界があり、多くのherbが生息するJHSの圃場では、その年に本気で向き合えるherbがどうしても限定されてしまいます。
この冬に入るタイミングで、意識的に全てを見回し相手をして上げられなかった子には謝って、巻き返し的にあれやこれやとかまってあげるのが、この12月の私の恒例行事となっています。
その時に、いつも思うことは？
「あぁherbは私が育てているのではなく、自分で生きているのだ」
ということなのです。
本当に強く、逞しく、したたかに生きています。
「意味なく群れるのではなく意思ある孤立と言うか自立」なのです。
chamomileやblue cornflowerなどwild flower的なherbは見た目には確かに群れて、種が落ちたところで咲くのですが、よく観察していると自ら仲間内で淘汰して選ばれるものに場を譲り生きているのです。
菜園ではよく間引きとか言って人の手で選抜し良いものを残していくのですが、herbはそれとは全く違った生き方をしています。
今年も本当に多くのことを演じ、私に多くのメッセーを与えてくれました。
感謝しかありません。
まだ少しだけかまってやれなかったherb達がいます。
今月を使ってできるところまで向き合ってみたいと思います。
霜が降り、みぞれや雪がちらつく頃、低木種のherbは来年はどうするの？と心配になる程沈黙を続けます。
でもその枝に触れる時、確かに生きていることを枝のしなやかさから答えが返ってきます。
子育てではありませんが、私なりに精一杯の環境整備をし、植物を信じること
だけが私の農法なのです。
植物の力を信じ彼らに全てを任せることは、かなりの度胸と覚悟なくてはできません。
覚悟ができない時は、死んでしまっては全てが終わりですので、種や株や秋の発芽苗を大事に保護し、来年へと繋げていきます。
今年は、geranium や verbena 、clary sage などを保護しました。
また来年自由に解き放つ事を願ってこの冬は私の身近で越冬してもらいます。
冬のherbとの関わり合いかた。
それはお互いに静かに交信し続けることです。
その深さによって、次の春どう行動に出るか決まるような気がします。
さて3日のWSは？
今年の木曜日は年間を通してかなりの確率で晴れをもたらしました。
明日も天候には恵まれそうです。
焦って研究室に篭ることもないので、WSは圃場で行います。
望んでも当分圃場中心にWSを行うことはできませんので、貴重な時間として過ごしたいと思います。
sage, rosemary,meadow sweet,spearmint,などが皆さんの手を欲しがっていますので、その辺りから向き合って多くのことを学びたいと思います。
前回はAmerican California poppyの播種を行いましたが、来年が楽しみですね。
Time：9:00-12:00
Place：JHS 研究圃場（お間違えのないように）
Expense：￥10,000
Baggage：圃場セット（HP:WS→H.WS→Field WSでの
持ち物参照）
この一週間でいつかわかりませんが、温度計が最低気温0.5を記録しています。
冷える時は相当冷え込むようです。
まぁそれは朝方４時頃だとは思いますが、いずれにしても寒さ対策をよろしく意願いします。
それでも大抵皆さんとお手入れしていると暑いと感じる時がありますので、重ね着でいらっしゃることをお勧めいたします。
この時期汗をかいてしまうと、そのあと冷えて体温を奪われることがります。
そこを考慮して気持ちよく圃場での行動ができるように服装を工夫されてくださいね。
先日地権者の方がみえて、周囲の管理を本当に綺麗にしてくださいました。
今圃場はスッキリしていて清々しい状況です。
楽しみにしていらしてください。
お待ちいたしております。
