ORGANICを積み重ねる土壌作り

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今年は暖冬。1月29日17度。暖かすぎるぐらいの今シーズンLemongrassでさえ土坑栽培のまま冬越えしそうです。

農業を営む友人のハウスでの会話。彼の口からさりげなくついて出た言葉。

「ORGANICを重ねていく土作り」心に響きました。

多くの人々が言う雑草という植物。幼稚園でさえまずはみんな一人一人のお名前を覚えます。一つの植物を雑草と呼ぶのはありなのでしょうか?通称雑草と呼ばれる植物にも一つ一つ学名がついています。

マメ科の植物が自生するのを見守り、朽ち果てさせて、それを循環させる。クローバーやヘアリーベッチなど。よく見るとかわいい花ばかり。

土を耕さず、雑草と称される有能な植物たちを土に乗せ続け、土の中の微生物にとって豊かな栄養を送り続ける。そんなORGANIC農法、私にとってはハーブ農法として確立させたい気持ちに拍車がかかっています。

10年もの年月をかけてもまだ確立しきれていないハーブ農法。試行錯誤の末これまでに分かったことは、野菜づくりの農法は参考にはなるが、ハーブ農法にはほとんど適応できない事を知っただけです。土作りも作付けも管理も全く野菜づくりとは異なります。

今年はハーブと相性のいいワイルドフラワーの栽培に着手。どこまでできるかわからないけれど、またひたすら頭に描く草原を追いかけることになりそうです。

未だに「やってみなければわからない」で突き進むしかありません。

既に昨年末播種し終えているレッドクローバーとクリムソンレッド、圃場外にはホワイトクローバー。土が喜んでくれるかな?ハーブは心地よくその中に溶け込み豊かに生きてくれるかな?と思いが走ります。できる限り耕さない、雑草と称される多くの植物を交通整理しながら選抜をかけていく。選び抜かれた選抜植物とハーブ。どこまでお互いに高め合って共存できるのか?そんなことに明け暮れて一年が終わりそうです。

この暖かさで播種の時期も早まりそう。そろそろ温床のセッティングをと考えています。来月には立ち上げ播種の開始。2月中に播種を終えどのタイミングで温床のスイッチを入れるかが勝負です。とりあえずセッティングされたトンネルの中で残りの冬を体験させて、それからリアクションを起こします。うまくついてきてくれるかは?「やってみなければわからない」です。

ハーブの種子は、播種から発芽までの期間がおそろしく長いスパンで動きます。これも野菜とは大きく異なる点。私と種子の我慢比べが今年も始まります。

どうか気持ちよく豊かにこの世に生まれてきてくれる事を願いつつ。

 

 

 

 

 

 

2020年1月30日Permalink