herb日和 1
いよいよ2021年春の播種最後の時を迎えます。
週明けは新月を迎えます。
この期を逃せば5月のゴールデン明けが新月。
従って今週の新月が私にとっての播種終了の目安となっています。
今シーズン春に播種するものの中で残っている種は全て播種します。
野菜もherbも全てです。
5月でも間に合うと言われるハーブの種も、この4月最後の新月に播種し、それでも出なかった品種においては5月の新月で播種するのですが、その数はおそらく少なく、また、品種によってはよく考えて、どうしても今年も播種し育てるべきかどうかを考慮します。
それは色々な経緯で播種可能時期の最後、つまり播種限界の時期に播種してもうまく育たない事が多く、幾度となくそれを経験してきたからです。
そしてその年の自分自身とその植物とのご縁を考えるからです。
播種可能や、播種限界を避け、播種適期を逃す事なく播種することが大事です。
しかしこれだけでは確率高く発芽をさせる事ができないのも事実です。
それはここ最近の気候変動があるからです。
予測を遥かに超えた雨量や低温など、まさにその年、その時期を迎えてみないとわからないような変動が起きています。
植物はそれらをいち早くサーチして自分が生き残れる方向性を絶妙に狙い行動に出ているようです。
例年は、通例ではと言って過去を見ているのは人間だけでは無いでしょうか?
私にできることは、植物がいち早く変動をサーチしている様子を見逃さないように慎重に観察しタイミングを図ることしかできません。
そしてその私の判断が正しかったのか不正解だったのかは、結果を見てもピンポイントでは答えが明らかにできず、正解、不正解の理由がわからないことが多くあります。
情けないながら、結果オーライで先に進めています。
私の今手元にある4月の新月に播種する予定の種は、野菜も含めて8種類となりました。
herbは2種類のみです。
以前にもお話しした通り、JHSの圃場には既に自生として生きているherbがほとんどですので、播種は数的には野菜に比べてかなり少ない状況です。
昨日圃場では多くの自然発芽を観察してきました。
多年草は全て自然に任せています。
もちろん好き勝手なところで、好きなタイミングで発芽します。
その交通整理もかなりできてきました。
私は先日、これまでにあり得なかったあるherbが自然発芽したらしき様子を発見しました。
私はそれにとても興奮したのですが、まだ同定ができていません。
もしそうだとしたら、本当に私の中では特別な出来事になります。
あとしばらく様子を見て同定したいと思っています。
私はそれほど新月や満月を意識して生活している類ではありませんが、なぜか種蒔きだけはそれに準じています。
月に一度訪れる新月。
満月になるまでには約二週間後。
これって多くのherbの発芽期間に相当しています。
野菜は4-5日で発芽したりするものが多くあるようですが?
herbは二週間程度で発芽しない品種の他は、およそ発芽までに1ヶ月かかるものとに分かれている様です。
短期発芽をするもの、そして長期発芽するものです。
短期といっても二週間ほどはかかる訳ですから野菜に比べれば本当に長い時間を要します。
私が新月を意識する様になったのは、herbが見事に月の成長に寄り添いシンクロして生きていることを知ってから。
野菜のことはよくわかりません。
野菜の世界も覗けば深海が広がっているのでしょうね。
でも私はherbの深海を見つめていきたいと思っています。