Herb cultivation training 2021/05-27・29

White Yarrow

初夏もあっという間に真っ只中。
あとは梅雨を残すばかりとなり、開ければ夏です。
季節の流れは本当に早く、追われているような気分にさせられることもしばしばです。

よく人は今年の春は雨が少ないとか?今年は。。。。とこれまでと比べて何か天変地異でも起きたかのように会話することがあります。
でも本当にそうなのでしょうか?
もちろん、比較にならないほどの気候変動が部分的に起きていることは実際ですが、これらの会話の中で何らかのデータをもとに会話している人は少ないのではないでしょうか?
感だけでものを言っている人が多いのではないでしょうか?
植物の様子を見る限り、多少の迷いは見せているようですが、最終的には帳尻を合わせて、結果、それほど話題になるほどの差もなく、気候をうまくサーフしているようにうかがえます。
特に自然に近い環境に生きている植物にはそれが窺えるのです。
植物の生き方、毅然さを学びたいものと思います。

JHSでは無事にNHKロケも終了し、平常を取り戻しています。
あとは放送を待つだけなのですが、今回のロケで私が感じたことは、私はこれまでを振り返る暇もなく、ただただ何かに導かれるように現在のJHSまで歩んできたのだと、時を過ごしてきたのだと言うことです。
私と植物の関係、顧みるいいきっかけを与えてもらいました。
ロケに携わってくださったクルーの皆様に感謝するばかりです。
来年でJHSは15周年を迎えます。
時は15年もたつと言うのに私は何も残せてきていないような気がしています。
ただただ、植物を相手に奮闘し、植物に振り回され。。。
ただそれだけの15年。
まだ懲りずにこの先を続けるのであるならば、もう少し精進して、建設的にJHSを進めていかなくてはいけないと思う事頻りです。

さて初夏たけなわのJHSは?

Blue Cornflower

収穫の適期をなかなか見出せなかったこれまでですが、3日3晩晴天、2m以上の風、これをキープした上での収穫。
これがJHSの目指す加工クオリティーなのですが、ついにキャッチすることができ、今シーズン初の収穫を実行した次第です。
ダメもとでこれまで実験的に収穫しましたが、結果はNGで、あえなく全てを土へ戻しました。
しかしいよいよJHSの乾燥機を昨日(5月24日)の時点で始動しました。
色素、つや、香り全てにおいて完璧、満足のいくスタートです。
毎年思うのですが、本当にこれは怖い賭けなのです。
待つだけ待って、私が納得いくタイミングに出会えず、加工できなかった年は収穫0という結果を突きつけられます。
これまで何度もその経験を繰り返してきているわけですが、0だった年はその年はその植物とのご縁がなかったと言う事で、心に収め受け入れています。
だからこそ次の年に、期待も喜びもひと潮となって、私の気持ちを豊かにし、
持続、継続のエネルギーを得ているのです。
年に一度きりのチャンスなので、ショックでもありますが、またそれも快感です。
植物の恵みは工場で作り出すプレスものでも、人工的なものでもないので、それも当たり前のこととして受け止められます。
そして、生産を目的としていない事実がそこにあり、自生と付き合う醍醐味もそこにあります。

American California Poppy

いつ触れていいのか?どこに触れていいのか?どのタイミングでの収穫がベストなのか?
あまりにも主張の強いこのherb.
視覚へのアピールが強すぎてなかなか近づけないA.C.P
今では本当に身近に接することができ、本年もこの子の全てをいただくことができたように思います。
ゆっくりと、いい眠りという恵みを楽しみたいと思います。

Common Sage

花と共に収穫するherbは甘味も香りも頂点に達します。
満たされた香りに酔うほどでした。
私の頭の中では、すでに仕上がったハーブミックスが蔓延し、クッキングに勤しむまでです。
今年もありがとう!感謝感謝です。
スパイスとしての女王に仕立てたいと夢が膨らんでいます。

White Yarrow

JHS Gardenの土はJHS薬用植物研究圃場の土とは違い、35年の歳月が作り上げた、炭素循環型の土。
どうやらWhite Yarrowはこの土を好むようです。

1mを超える見事な成長株を見せてくれました。
9割が開花を満たし、本当によき収穫チャンスに恵まれました。
申し分のない収穫です。

昨年より、私の気持ちはWhite Yarrowになぜか気を引かれている最中、この収穫チャンスが到来して。。。
付き合いはとても長いのですが、これまで飲めば苦い、香りは私の好みではない、などと主観のみであまり魅力に気付いてやれないまま、長い長い年月を送ってしまいました。
しかし、この凄さに徐々に昨年あたりから気付き始めて今年を迎えています。

数回、蒸留ではブルーの精油を目にし、そして蒸留水としての価値はすでに私の中では見出しているのですが、今年はHerbとしてもう一度見直してみようと心が動かされています。

さて今週のWSは?

お天気に左右されますね。
木曜日は雨です。
土曜日はまだわかりませんが、なんとかお天気持ちそうですが、それもまだわかりませんね。
お天気に左右されず、やれることをやれる時にやっていきましょう!


Time:
木曜日:9:00集合-12:00解散
土曜日:10:00集合-13:00解散

Place:
木曜日:JHS研究室集合
土曜日:JHS 研究圃場集合

Expense:¥10,000

Baggage:
木曜日:剪定ばさみ、100cc程度の広口瓶3つ、酢100cc 、アルコール40度前後のwhite系リカー(ジン、テキーラ、ラムなど、焼酎は避けてください)100cc、好みの植物オイル100cc、岩塩30ml程度、小さめのビイニール袋5枚程度、マジック、筆記用具。

土曜日:サイト内 Work Shopよりpulldownで
    herb workshop→「Field workshopでの持ち物」を参照

注)曜日によって異なりますので、気をつけて集合、ご準備ください。

<お願い>
下記の通りコロナ禍によるご協力をよろしくお願い申し上げます
・ランチは基本ご一緒できません。
・研究室でのおトイレの使用はご遠慮願っております。
 やむを得ない場合はお申し出ください。
・手洗いはできれば消毒用ウエットティッシュでご対応ください。
 その他タオル適用時は各自でご持参いただいたものをご使用ください。
・ゴミは各自お持ち帰りください。

ご理解の上、ご協力よろしくお願い申し上げます。

今週も皆様とお会いできますこと楽しみに致しております。

2021年5月26日Permalink