JHS The Herb Style Vol.4

2023年あけましておめでとうございます

2023年いかがお迎えでしょうか?
JHSは穏やかで落ち着いた新年を迎えています。
今年もゆるりとHerb styleを過ごしたいと楽しみにしています。

Herb styleを過ごすにはパワーが要ります。
自然相手、植物ありきの生活スタイルですので、問題の植物が元気でいてくれなくては成り立ちません。

自生するherbにはお礼の代わりに環境整備でお返しを、そして招き入れるherbには一粒の種から見守りと自生できるまで伴走して思いやらねばなりません。

もちろん、元気なherbたちに会い、ともに過ごすことが私のHerb styleの基本なのですが、最終的にはそこから得た恵みをいかに活かすかが、Herb styleの本質です。

恵みを得るためのパワーそして活かし切るパワー。
2023年も私自身のパワー全開で行けるところまで精進いたします。

2022年暮れに誕生したJHS Herb Style

昨年は暮れになって活かすパワーに追い込みをかけて進化系Styleを形にしてみました。

これまでのHerb Styleを進化させたくて始めたプロジェクト。
私の心の中に一つの気玉がぽっかりと浮かんだのは5年前。
あれこれと壁にぶつかりながら、そして過去の経験と現状を行ったり来たりしながら、納得いく一つの形にしました。

これでまた一つ、私の中でモチーフが増えました。

この形が全てではないのです。
いつどこでこの形、このモチーフを使っていくか?
最終的にはHerb Styleを充実させるための一つのアイテムに過ぎない立ち位置です。

実践した結果、私の予想を遥かに超えるアイテムとなりました。
すでに私の頭の中では可能性が広がり想像力を掻き立ててくれています。
それと同時にこれまでのStyle、アイテムの良さも見直すきっかけとなってくれました。
新しい形だったらなんでもいいという訳ではありません。
従来のStyleと相乗しながら、いいバランスに位置付けていけたら豊かになると。。。

これまで私はherbを食として摂取することに積極的に触れてきました。
そしてそれが、簡単に、従来の食?料理に自然に交われるようにと。
そのやり方は、herbを調味料化することが、一番容易で誰もがこれまでの食生活に特別な変更をかけることなく多く取り入れられると考えました。
何もこれは新しい事、発見ではありません。
西洋を見渡せば各国にそれぞれ伝承的なハーブ調味料が受け継がれ存在しています。
ただそれをもっと広く、Japan発信の香りとして、JHSのherbで演出し、形にしてみたかったのです。
日本人が美味しいと感じ、健康を考慮し、多くの料理を楽しむ事。
それが目的です。

これまで実験してきたものは?
herb salt、herb sugar、herb vinegar、herb soy sauce、herb garam masala
herb oile、herb butter、herb alcohol。。。
など、私が日常使う調味料全てにherbを共にして試行錯誤を重ねてきました。

ただ混ぜれば良いというものではないことを実験中強く感じました。
そして、香りを重ねることで生まれる香りの奥行き感。
繰り返す中、私自身そのブレンドの感性を磨くに必要なものは?
それは個々のherbを広くそして深く理解していないと混ぜられないと実感したのです。

そして最終仕上げで私のやり方は?
余計なものを、そこになくても良いものは最終チェックでマイナスして削り、
研ぎ澄ますことにあります。

タバスコも一杯のherbをお供に仕込みます。

香りは心地よいと感じられなければ存在する意味、価値はありません。
ですから、人それぞれに受け入れられてこそ活きてくるものなのです。
強すぎ、変な匂い、ちょっと無理と感じる人にはその香りはなくて良いもの。
人との出会いのようなものです。
恋人が赤い糸で結ばれているように、herbと調味料を組み合わせ、それを誰かに赤い糸で結び付けられれば♡と思いながら日々ブレンドに励んでいます。
私には恋人のようなブレンドがたくさんあります。
それによって彼氏とドライブに出かけるような気分でクッキングを楽しんでいます。

話は戻しますが、私の中でのherbの定義は「人に役立つ植物」
効果、効能を無視する訳にはいきません。
いろいろ実験話はありますが、お正月を迎えている今にフォーカスすると?
昨年は久しぶりに2022年12月30日にお屠蘇を仕込みました。
お屠蘇の歴史についてはまた別の機会にでもお話ししたいと思いますが、2023年初日から日本酒へ日々浸透し、herbたちが滲み出るお屠蘇を頂いています。

何年振りかの本格的な仕込みをし、改めて快感を得ています。
その仕込み前は日本酒の厳選に始まり、薬草やスパイスの準備をし、興奮する時を楽しみました。
今年は新しく形にした、pouderと言うherb styleで仕込んでみたのですが、仕込んだ子達が足並み揃えて日本酒へ流れ込む点で、パワフルなお屠蘇となった感じです。
時の流れを感じながらいただくには従来の仕込み方でも良し、一気にパワーを感じて勢いを得たければ今年の仕込み方でも良しと言ったところでしょうか?

1月中、appetizer酒として楽しむことに

香りの調合は、まずピンを深く理解することから始まります。
その子その子の個性?を知らずして調合はできません。
ピンとの触れ合いをしっかりしていると、自然にどの子とどの子が相性が良いのかがわかってきます。
もちろん頭の中で、香りを想像するのも必要ですが、その前に、まずピンを味わい、そしてその個性を舌、気、脳に焼き付けていくことです。
その後に、合わさった香りを想像することに移行し、一方で実際に1:1で調合したものを検証するための実験を繰り返します。

うまく混ぜ合わせることに成功すると、herbたちが手を繋ぎ大きな塊となって、誰が飛び出るもなく新しい一つの香りが生まれます。
その時、芳醇な「香りの奥行き」を感じることができます。

実際は調合し続けていると、我に返ってピンの香りが新鮮で新ためてその子の個性、力、能力を知ることも度々です。

私が香りにおいてしっかりと向き合ったのは、アロマセラピストとして精油に執着したことがきっかけだったのですが、今はまるで精油の調合をするかのように、herb、植物を調合することに囚われています。

15年経っても自生する私のパートナー

朽ち果てるまでプライドを持って生命を燃やし続けるJHS研究圃場のherb達。2023年、私も自分なりのherb styleを燃焼させていきたいと思います。 

herbたちに感謝♡今年もよろしくお願いします!

2023年1月2日Permalink