Agrimony

JHSの研究圃場にはAgrimonyが生息しています。

毎年美しい葉と黄色い花を咲かせて目を楽しませてくれます。

周りのハーブも一斉に芽吹くのですが、一際、新鮮というか清々しい姿が目を引きます。

しかし残念にも毎年眺めている事の方が多く、他のハーブの採取や蒸留に追われて、いつの間にか丸いどこにでもくっ付く種に悩まされシーズンを終えてしまいます。

そこで今回は、ホメオパシーでも使われている事からAgrimonyに注目してみました。

Agrimony

 

【英名】AgrimonyまたはChurch Steeples

【学名】Agrimonia eupatoria  アグリモニア エウパトリア

【和名】セイヨウキンミズヒキ

【名の由来】agremone() アグリモネ=目の中の白い傷

【生体】黄色の花と下方に広がるグリーンの葉のバランスが何とも奇麗でとてもお行儀の良いハーブの一つとして紹介出来ます。しかし開花後の花は丸い粒状の種になり、人間や動物にくっついてあちらこちらに種を落とします。冬には地上から姿を消しますが自生し毎年楽しませてくれます。

【香り】何かに効くとか効用を考えるよりも先に、かすかに漂うアンズに近い甘い香りが私たちを楽しませてくれます。花の咲く頃、花と葉を採取します。乾燥加工する時はその香りがハーブ小屋に充満します。根と茎にもその香りが微妙にあり、選別し土に帰す為に貯め込んでいる袋の中からもその香りがほのかにします。残念ながらドライ加工が主流でまだこのハーブを蒸留した事がありません。今後、蒸留をした時に結果は付け加えたいと思います。

【活用】精神的にダメージを受けると消化器に不調があらわれる場合があります。その時がこのハーブの使い所です。特別な使い方は止血。この場合の使用形態は色々ですがティンクチャーで使うのが使い勝手は良いようです。但しアルコールがベースなのでよく薄めて使います。25度前後のアルコールにハーブ1アルコール2で作ったものを貯蔵しておきます。別名の通り、気持が煮詰まって浄化されたい時に手を出したくなるハーブです。そしてフラワーレメディとしての活用は『何がおきても外向きは平穏を保ったように振る舞う人』に向いています。

2014年10月12日Permalink