視覚から California Poppy

目を引く明るさが最も印象的なこのハーブ。五感における嗅覚をアロマセラピーでは主にしていますが、これは視覚に最も刺激を与えるハーブです。まるでラインマーカーのオレンジインクを放ったような色です。カレンヂュラのもこのオレンジ色が元気を与えると言われますが、やはりこのカリフォルニアポピーも同じ事が言えます。カリフォルニアポピーのオレンジ色はカレンヂュラとは違い蛍光色なので、より目を引き多くの人に語りかけるハーブです。私も圃場で毎日多くのハーブを目にし、栽培作業を行っていますが、このハーブの開花時期には忙しくても思わず足を止めて眺めさせられます。色にも大きな影響を与える力がある事を実感する時です。

【英名】California Poppy

【学名】Eschscholtzine california エスクスコルツィネ カリフォルニア

【和名】ハナビシソウ
【生体】5月には満開になり、多くの種を落とし毎年開花します。4枚の花弁に中央にある雄蕊も雌蕊もオレンジ色です。春に芽吹いた小さい苗は移植可能ですが、そうした場合は低い状態で花を持ちます。ポピー自体は移植を嫌う植物。あちこちに飛んで自由奔放に着花する性格を尊重して栽培したいものです。アメリカ由来のハーブは珍しくもあります。
【香り】特にありません。精油も存在しません。
【活用】このメディシナルハーブの第一の選択は、眠りの神様。大抵は眠りの問題を抱えるとバーベインやパッションフラワーと言ったハーブを思い浮かべますが、眠りから覚めた時の爽快感を得たい場合にはこれです。不安や、イライラ、心配事で質のいい睡眠を得られない時に最適といえます。勿論、そのような状態の時は筋緊張や、頭痛、疝痛や肩凝り、等の弛緩を兼ねて痛みも和らげてくれます。その他エディブルフラワーとして食す事も出来、ハーブサラダの彩りや、コールドドリンクのトッピング、デザートのワンポイントにも使えます。薬用として加工する場合は開花した地上部を全て使います。蒸留や、フラワーレメディー、ホメオパシーとしてカリフォルニアポピーをセラピーに役立てています。

2014年10月12日Permalink